ぶどう園から奏の森へ

台風が、奄美大島へ接近しています。

伊那谷は前線の影響で雨、風が強くなっています。

これから数日雨が続くようなので、ここで

カラっとした、先日のぶどう狩り遠足のことを書こうと、パソコンの前に座ったのですが

気圧の変化の影響か、文章がまとまらない、、、

変わって、頭を占めてきたのが

「虹の橋を渡る前に、みのり農園を一緒に歩きたい」と埼玉から愛犬と来園してくれた友人のこと

これは、書くかどうかずっと迷っていました、、

その日は先だってから、朝から脱穀をする!と張り切っていた小林家

田植えから、稲刈りと小林田んぼ史上最高のコンディションでむかえられ、天気予報をみると、脱穀はこの日にやるのがベスト!

という朝

なんということか、

雨が、サーーーーーーーーーーと降ってきた

すぐに止めば、決行しよう

道路が濡れるほどなら

やめよう。

なんか、その時すでに心の奥にざわつくものが、、、

言った通り、道路も濡れてきたので、延期確定。

携帯から、メッセージ音

開くと

「いま、松川インターです。モコ連れていきます」

数日前から、急に体力がなくなり、鼻からチューブを入れて延命する選択肢を前に

一番苦しくない方法は自然にすごすことかな

このまま穏やかに、見守りたいと思います。

と、Facebookで投稿していた友人。

仕事人間←というと、マイナスイメージがあるかな。夢叶え人というお役目の彼女

その友人が、モコのために仕事を休んで

最後にモコと自然のなかですごしたい、と選んでくれた、稔り盛りの小林みのり農園

「もう、こんなに元気ないのにつれてきちゃうなんて人間のエゴだよね」

と、迷いながらむかったであろう道中の胸の内を想う。

だって、そもそも

犬をペットにすることが、すでにエゴじゃない?と笑ってみる。

数年前、飼えなくなった保護犬を引き取って

可愛がって育ててきたご家族

ご主人のFacebookのプロフィール写真は、モコちゃん♡

奏の森を歩く

モコちゃんを抱いて、ぶどう園をゆっくり歩き

そこから、生命の源

女神の森「奏の森」に入る

入り口は、ヒノキの森。

心を落ち着かせて、着地できる。

その奥にある奏の森に入るための、儀式のような空間。

そこで、モコちゃんと静かに時を過ごす、、、

そこから、落ち着いた心が浮き立つような小道を歩いた、、、

ただ、ゆっくりとー

「じゃあね、またね」と言えないお別れ。

ありがとう♡しか、言えない、バイバイ

モコちゃんたちの時間を知っていたかのように、見送ったあとからお客さんが

次々とご来園。

夕方、開いたメッセンジャーに

「モコちゃん、帰宅途中私の胸でなくなりました。今日、中川村に行かなければ家族みんな普通に仕事をしてて孤独死させるとこでした。淋しくなく天国に行けてよかったと思います」

わたしが、こどもの時飼っていた犬のことを思い出した。

父が「もうすぐ、死んじゃうから自由にさせてあげよう」と死の数日前、繋がれたリードを外したの←昭和時代、東京の田舎の片隅の出来事

自由になった犬の選んだ死に場所は、どこか遠くではなく、うちの縁側の下だった。

家族の息遣いを感じる場所で、命をとじた。

愛おしい、大切な家族

森羅万象

小さきものの分も

宇宙は巡っている

そう、教えてもらった出来事でした。

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